僕らには、マーケティングという武器がある
From:寺本隆裕
プライベートオフィスより、、、
「何ですか?それ」
思わず聞いてしまいました。
先日、ランチを食べにとある大阪市内のカフェに行ったときのこと。
そこは公園の見える人気のサンドウィッチ・カフェだったのですが、店員に注文を伝えると、よくある大きい注文端末ではなくiPhoneでその処理をしたのです。
何ですか?それ。と聞くと「ウェイター」というアプリだそうで、飲食店をやっている人達の間では徐々に広まっているのだとか。
確かに少し調べてみると便利そうなアプリです。
普段使い慣れているiPhoneで注文受付ができるので、操作の習得も簡単でしょうし。
技術の進化と衰退するビジネス…
飲食店に行くといろんな「進化」を感じます。
たとえばお店でクレジットカードを使えるようにするためには、以前はカード会社から大きな「決済端末」を買うなりレンタルするなりする必要がありましたが、最近ではiPadに小さいカードリーダーをつなげて、そのままiPadにサインすればOK。
というふうな店が増えてきています。
こういうのであれば、ほとんど「ハード」の投資は必要なく、wi-fi環境と手持ちのiPhoneさえあればあとはアプリのインストールという「ソフト」への投資だけで済むので、導入する店の側からすればとてもありがたいサービスです。
今後、こういったアプリはどんどん進化していくだろうし、それを開発するビジネスも増えていくはず。
一方、今まで僕らがよく飲食店で見かけていた「端末」などのハードは誰も買わなくなるでしょう。それを売ってるビジネスは急速に方向転換をしないといけませんね。
またこのアプリの事業者には、どんどん新しいビジネスチャンスが生まれてきます。
というのも彼らにはそのアプリを使用する飲食店が増えれば増えるほど、「データ」が溜まってくるからです。
いつ、どの店で、どんな注文が、どれくらい入ったのか…
その統計データが自動的に集まってくるので、全国的な売れ行きの傾向や、特定店舗の「売上そのもの」を、正確に把握することができます。
であれば今度はその「データ」を元に、全国の飲食店に役立つ情報提供をしたり、各店舗へのコンサルティングに活用したり、、、
統計データを元にしたお客へのメニューレコメンドができるようにしたり、店舗同士の食材のシェアができるようにしたり、、、
あるいは、
その貴重な生情報を自分たち自身が使って、「うまくいくことが保証された」飲食店をスタートすることだってできるわけです。
そうなれば、昨日まで「アプリのIT会社」だった他人が、今日は自分の飲食店のライバルになっている、、、
そんなことが普通にありえるわけです。
ゲームのルールは刻一刻と変わる
5月15日付けのウォール・ストリート・ジャーナルは、Amazonが今後、食品、日用品、家庭用品、生鮮食品、などのプライベートブランドを販売すると発表しました。
また日本でもファッション通販の最大手ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイが、これもまたプライベートブランドの立ち上げに進出すると発表しました。
こんな影響力のある大きなプラットフォームが自分の商品を販売するとなると、商品の出店者にとっては大変な脅威です。
●●していれば安泰。
ほったらかしで●●。
今、そんな保証はどこにもありません。
これまでの成功パターンはこれからも通用する成功パターンとは限りません。何をすれば勝てるのか?そのゲームのルールは刻一刻と変わっています。
昨日まで「異業種」だと思っていた会社が急に「競合」になり、そして業界の地図を塗り替えていく…
昨日の友は今日の敵…
そんな「脅威」に僕たちは常にさらされています。
どこからやられるか、わからない脅威…
・・・
でもたった一つ、その脅威から開放される方法が存在します。
それは、、、
あなた自身が「脅威」になること。
あなたもそうかもしれませんが、レスポンスの読者には、同業者や業界から「嫌われている」人が多いです。
なぜならアグレッシブなマーケティングと魅力的なオファーで「業界」を荒らし、顧客をどんどん引き寄せるからです。
同業者が「やられて嫌な」ことをガンガン進めていくからです。
そして成功すると批判を受け、嫌われる…。
でもその一方、お客さんには熱狂的に支持されます。
なぜなら自分たちを悩みから救ってくれるリーダーとして引っ張ってくれるからです。
ジェイ・エイブラハムが言っていました。
マーケティングとはリーダーシップである、と…
僕らには、マーケティングという武器がある
さぁ、攻めていこう。
脅威に怯えるのではなく、あなた自身が脅威になろう。
常識を疑い、顧客の方を向いて、その他大勢とは違う存在になろう。
勇気を出して、どんどん動いて、ゲームのルールを変えていくのです。
僕らには、マーケティングという武器がある!
寺本隆裕